むすんで、ひらいて、恋をして
非常階段の踊り場で、人の良さそうな小柄な男の子と向かい合う。
「春宮さん、急に呼び出してごめん。あの、入学してからずっと春宮さんのこと見てました。もしよかったら、俺と……その……」
「ごめんなさい」
ぺこりと頭を下げると、ちくりと胃が痛む。
こんな私のどこがいいんだろう……。
「あ、あの、俺、これからも春宮さんんのこと、思い続けてもいいですか? その、いつか、チャンスがくるまで」
「ごめんなさい。本当に、だれともつきあうつもりはないんです」
正直、そんな心の余裕がない……。
「だれか、好きな人がいる……とか?」
「……好きな人?」
一瞬、莉生の顔が思い浮かんで、ふるふると激しく頭を横に振る。
「い、いえ、いえ、全然!」
「やっぱり青い目、金髪のハイスペックな彼氏がいるって話、本当だったんだ……」
「そ、それは」
言いながら、ブルーのカラコンに金髪にした莉生が目に浮かんで。
いやいやいや‼
そもそも、莉生はハイスペックじゃないし、学力的にはかなりアホだし!
「春宮さん、急に呼び出してごめん。あの、入学してからずっと春宮さんのこと見てました。もしよかったら、俺と……その……」
「ごめんなさい」
ぺこりと頭を下げると、ちくりと胃が痛む。
こんな私のどこがいいんだろう……。
「あ、あの、俺、これからも春宮さんんのこと、思い続けてもいいですか? その、いつか、チャンスがくるまで」
「ごめんなさい。本当に、だれともつきあうつもりはないんです」
正直、そんな心の余裕がない……。
「だれか、好きな人がいる……とか?」
「……好きな人?」
一瞬、莉生の顔が思い浮かんで、ふるふると激しく頭を横に振る。
「い、いえ、いえ、全然!」
「やっぱり青い目、金髪のハイスペックな彼氏がいるって話、本当だったんだ……」
「そ、それは」
言いながら、ブルーのカラコンに金髪にした莉生が目に浮かんで。
いやいやいや‼
そもそも、莉生はハイスペックじゃないし、学力的にはかなりアホだし!