むすんで、ひらいて、恋をして
「ちょっと待って。莉生はこっちの階段じゃないよ?」



下駄箱から正面右手の階段をのぼるとA組の教室、正面左手奥にある階段を上るとF組の教室。



「ああ、ここまで来ちゃったし。アリスの教室まで送るよ」



「え?」



一瞬、意味が分からなくて、首をかしげて。




つぎの瞬間、眠気が吹っ飛んだ。



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