むすんで、ひらいて、恋をして
「大丈夫だよ。俺に任せて。アリスは休み時間のたびに、昼寝しておけよ。そしたら、色々聞かれることもないだろうし。全然寝てないんだろ?」



「で、でも、そういうわけには……」



教室につくと、さらに鋭い視線が、多方向から突き刺さる。



莉生は、そんな視線に怯むことなく、ぐるりと教室をみまわしている。



そんな莉生に、女子からは高い歓声が沸き上がっていて。




「えーっと、あ、いた。あのさ、そこの人っ!」




莉生がなぜか、あゆみちゃんを呼び出した。



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