むすんで、ひらいて、恋をして
「で、体調は?」
「もう、完全復活っ。心配かけてごめんね」
すぐに強がるくせ、やめろ。
かえって、心配でたまらなくなる。
すると、アリスが口を尖らせてぽつり。
「でもさ……、どうしてすぐに付き合う、とか、付き合わないって話になるんだろうね」
「それはアリスが全男子の心を、かっさらってるからだろ。アリスに彼氏ができたらどうしようって、みんな気が気じゃないんだよ。家ではトドなのにな」
「莉生こそ大人気だよ。毎日、莉生の話題でもちきりだもん。莉生の彼女がどうとか、最近はそんな話ばっかり」
「……俺は誰とも付き合う気はないよ。面倒」
「そっか」
視線をそらして興味なさそうに、アリスが答える。
「……アリスこそ、四六時中、告白されてるんだろ」
「まさか! 高嶺の花の私に、告白してくるような勇気ある男子は、そうそういませーん」
「………強がり?」
「うっさいなー。私はこれでいいの! 彼氏とか本気でいらないし。でも、莉生はちゃんと彼女つくったほうがいいよ」
「ムカつくから、そういうこと言うな」
ぴんっとアリスの額を指で弾くと。
「っ!」
アリスが額を押さえて、涙目になる。
うわっ! やりすぎたっ!
「もう、完全復活っ。心配かけてごめんね」
すぐに強がるくせ、やめろ。
かえって、心配でたまらなくなる。
すると、アリスが口を尖らせてぽつり。
「でもさ……、どうしてすぐに付き合う、とか、付き合わないって話になるんだろうね」
「それはアリスが全男子の心を、かっさらってるからだろ。アリスに彼氏ができたらどうしようって、みんな気が気じゃないんだよ。家ではトドなのにな」
「莉生こそ大人気だよ。毎日、莉生の話題でもちきりだもん。莉生の彼女がどうとか、最近はそんな話ばっかり」
「……俺は誰とも付き合う気はないよ。面倒」
「そっか」
視線をそらして興味なさそうに、アリスが答える。
「……アリスこそ、四六時中、告白されてるんだろ」
「まさか! 高嶺の花の私に、告白してくるような勇気ある男子は、そうそういませーん」
「………強がり?」
「うっさいなー。私はこれでいいの! 彼氏とか本気でいらないし。でも、莉生はちゃんと彼女つくったほうがいいよ」
「ムカつくから、そういうこと言うな」
ぴんっとアリスの額を指で弾くと。
「っ!」
アリスが額を押さえて、涙目になる。
うわっ! やりすぎたっ!