むすんで、ひらいて、恋をして
「ごめんって」



あわてて、アリスに近寄ると、パッとアリスが距離をとる。



……って、近すぎたよな。



最近、自制がきかなくなってきてる。



油断するとアリスのことを押し倒しそうになる。



油断大敵、姉襲う。



「冷やす?」



耳まで赤くなってるアリスにたずねると、ふるふると黙ってアリスが頭をふる。



そんな仕草のひとつひとつに、心臓がバクついてたまらない。



あー、もうっ!



アリスを見てると、ひとりで道を歩かせることすら、不安になってくる。



過保護すぎるって、自覚はあるけど。




< 473 / 554 >

この作品をシェア

pagetop