むすんで、ひらいて、恋をして
そういえば……



「あいつ、もうなにも言ってこない?」



「あいつって?」



「3年の武田」



「そういえば、うん、なにも言ってこないよ」



「なにかあったら、すぐに俺に言えよ」



「お、頼もしいっ!」



「当たり前だし」



「でも、きっともう声かけてこないよ。ほら、私には青い目の彼氏がいるらしいから!」



笑って答えたアリスをちらり。



「ま、架空だけど。あわれ」



「うるさいなあ!」



そう言ってる顔も、無敵に可愛いんだから、勘弁してくれ。



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