むすんで、ひらいて、恋をして
「お前の父親はたいがいだし、うちの親父も、おふくろを亡くしてすぐにお前の母親と再婚してるし。ますます男が信じられなくなった?」



「そんなこと、言ってないよ」



アリスの大きな瞳がぐらりと揺れる。



感情だだもれ。



唇をかみしめるアリスの頭に、ポンっと手をおいた。



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