むすんで、ひらいて、恋をして
「べつに、そう思ってもいいだろ。ホントのことだし」
「だから、そんなこと、思ってないってば!」
「アリスの感情はアリスのものだろ。べつに、アリスが何を考えようがアリスの自由だよ。
俺も正直、おふくろが死んでまだ2年も経ってないのに再婚って早くね⁈って驚いたけどさ。あの頃の親父は、まともな生活できてなかったから。俺にとっては感謝しかないよ」
「……そうなの?」
「もうずいぶん前から余命宣告はあって、覚悟してたはずなのにさ。親父のほうが屍みたいになっちゃって。
ふらっと消えちゃうんじゃないかってくらい、ボロボロだった。だから俺は、親父がキツイときに傍にいてくれたアリスの母さんに、すごく感謝してる」
アリスと姉弟になるのは、誤算だったけど。
「だから、そんなこと、思ってないってば!」
「アリスの感情はアリスのものだろ。べつに、アリスが何を考えようがアリスの自由だよ。
俺も正直、おふくろが死んでまだ2年も経ってないのに再婚って早くね⁈って驚いたけどさ。あの頃の親父は、まともな生活できてなかったから。俺にとっては感謝しかないよ」
「……そうなの?」
「もうずいぶん前から余命宣告はあって、覚悟してたはずなのにさ。親父のほうが屍みたいになっちゃって。
ふらっと消えちゃうんじゃないかってくらい、ボロボロだった。だから俺は、親父がキツイときに傍にいてくれたアリスの母さんに、すごく感謝してる」
アリスと姉弟になるのは、誤算だったけど。