むすんで、ひらいて、恋をして
「し、心臓、爆発するから、ちょっと待て」




莉生が耳まで真っ赤になって、私の口を手でふさごうとするけど。




「わ、私だって、さっきから心臓がとんでもないことになってるのっ。でも、莉生のことが好きだから、頑張って伝えてるの。だから、ちゃんと聞いてほしいっ」




まっすぐに莉生を見つめると、莉生が目を見開いて固まった。




「どうしたの、莉生?」




「いきなり素直になられると困る。なんか、もう、アリスが可愛すぎて、恐怖」




……恐怖?




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