むすんで、ひらいて、恋をして
「だから、アリスが可愛すぎて、怖いんだよ……」




照れたように、莉生が目をそらすけど!




「そ、そんなこといきなり言うのはズルいよっ! り、莉生こそっ! ……いつも、莉生にドキドキさせられてばっかりで、どれだけ大変だったか! 


それもこれも、莉生がカッコよすぎるのがいけないんだからっ! 優しすぎるのが、いけないんだからっ!」




「……あのさ、それ、怒りながら言うこと?」




「だ、だって……!」




「って、これじゃ、俺たちバカップルだな」




ぶはっと莉生が吹き出した。





「うんっ、でも、それでいい」





ふにゃっと笑って、嬉しくてぎゅっと目をつぶる。





すると、莉生が困ったように眉をさげる。




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