むすんで、ひらいて、恋をして
家に帰ると、すぐに頭からシャワーを浴びた。
転んだせいで全身が砂っぽい。
少し遅れて帰ってきたアリスが、俺の中指に包帯が巻かれてるのを見て、目を丸くする。
「へえ、突き指とかめずらしい。莉生、運動神経よさそうなのに」
……アリスに見惚れてたとは、さすがに言えない。
黙っていると、アリスがドライヤーを手に俺を呼ぶ。
「莉生、そこ座って。髪の毛、かわかしてあげるよ」
「は? い、いいよ。自然乾燥ですぐ乾くし」
アリスに髪、乾かしてもらう……とか、無理に決まってんだろ‼‼
いきなり、天然爆弾投下するな!
あわてふためく俺の心肺機能が、もはや不憫!
転んだせいで全身が砂っぽい。
少し遅れて帰ってきたアリスが、俺の中指に包帯が巻かれてるのを見て、目を丸くする。
「へえ、突き指とかめずらしい。莉生、運動神経よさそうなのに」
……アリスに見惚れてたとは、さすがに言えない。
黙っていると、アリスがドライヤーを手に俺を呼ぶ。
「莉生、そこ座って。髪の毛、かわかしてあげるよ」
「は? い、いいよ。自然乾燥ですぐ乾くし」
アリスに髪、乾かしてもらう……とか、無理に決まってんだろ‼‼
いきなり、天然爆弾投下するな!
あわてふためく俺の心肺機能が、もはや不憫!