なないろ。-short stories-
ねぇ、れんげ。
運命って、本当にあるんだね。
こんなにも大好きな人に出会えて、同じクラス、隣の席になれて。
二人きりの放課後の教室。秋晴れの空に見守られながら、
「れんげ、俺と付き合ってください」
ずっと言いたかった言葉を口にした。
「っ、蒼空くんっ、遅いよっ」
そういって抱きついてきたれんげを撫でながら思う。
『この時間がいつまでも続きますように…』
Fin.