ハビタブルゾーン
「あ、オリオン座発見」
放課後、同じクラスの臣 颯人と帰るのはもはや習慣となっている。
彼との出会いは、席替えで席が前後になったときだった。
大人しめの彼は、普段あまり目立つことがなく、私自身 名前は知っている 程度の存在だった。
そんな彼が前の席になり、数日過ぎたある日ー
前からプリントが回ってきて、彼が私に渡そうと後ろを振り返ると「あっ」と声をこぼした。
彼の目線の先に目を向けると、そこには私が図書室から借りてきた宇宙の本があった。
「七瀬さん"も"宇宙好きなの?」
それ前借りて読んだよ、と。
どうやら、彼は宇宙が好きらしい。
本当は親が読みたいと言っていたので借りてきたのだけど、彼があまりにも目を輝かせて聞いてきたので話を合わせることにした。
「うん、少し気になって借りてみたんだ」
そう答えると、彼は嬉しそうに私の目を見て話した。
「宇宙のこと楽しいよね、俺も好き」
その瞬間、ドキッと胸が鳴るのが分かった。
放課後、同じクラスの臣 颯人と帰るのはもはや習慣となっている。
彼との出会いは、席替えで席が前後になったときだった。
大人しめの彼は、普段あまり目立つことがなく、私自身 名前は知っている 程度の存在だった。
そんな彼が前の席になり、数日過ぎたある日ー
前からプリントが回ってきて、彼が私に渡そうと後ろを振り返ると「あっ」と声をこぼした。
彼の目線の先に目を向けると、そこには私が図書室から借りてきた宇宙の本があった。
「七瀬さん"も"宇宙好きなの?」
それ前借りて読んだよ、と。
どうやら、彼は宇宙が好きらしい。
本当は親が読みたいと言っていたので借りてきたのだけど、彼があまりにも目を輝かせて聞いてきたので話を合わせることにした。
「うん、少し気になって借りてみたんだ」
そう答えると、彼は嬉しそうに私の目を見て話した。
「宇宙のこと楽しいよね、俺も好き」
その瞬間、ドキッと胸が鳴るのが分かった。
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