7歳の侯爵夫人
妻に優しく囁く主人を、ダレルとリアは呆れたように眺めている。
だがそんな2人にお構い無しに、オレリアンは愛おしい妻の髪に口付けると、彼女を抱いたまま歩き出した。
「オレール、どこへ行くの?」
「2人きりになれるところへ。貴女のそんな可愛い顔は、俺が独り占めしたいからね」
夫の言葉が照れ臭かったのか、コンスタンスは少し顔を顰め、俯く。
「あ、もしかして俺、臭かったか?夜通し走り回って、風呂も入ってないからな」
オレリアンは顔を回し、自分の襟や胸元をくんくん嗅いでみせた。
「違うの。ちっとも臭くなんてないわ。オレールの匂い…、大好きだもの…」
そう言って首元に顔を埋める妻をオレリアンは蕩けるような瞳で見つめ、再び歩き出した。
だがそんな2人にお構い無しに、オレリアンは愛おしい妻の髪に口付けると、彼女を抱いたまま歩き出した。
「オレール、どこへ行くの?」
「2人きりになれるところへ。貴女のそんな可愛い顔は、俺が独り占めしたいからね」
夫の言葉が照れ臭かったのか、コンスタンスは少し顔を顰め、俯く。
「あ、もしかして俺、臭かったか?夜通し走り回って、風呂も入ってないからな」
オレリアンは顔を回し、自分の襟や胸元をくんくん嗅いでみせた。
「違うの。ちっとも臭くなんてないわ。オレールの匂い…、大好きだもの…」
そう言って首元に顔を埋める妻をオレリアンは蕩けるような瞳で見つめ、再び歩き出した。