7歳の侯爵夫人
今日は一日休みなので、オレリアンは妻にねだられて王都の街に出かけて来た。
ヒース領で過ごしていた時のような普段着で出てきたので、一見高位貴族とはわからないだろう。
もちろん少し離れたところからダレルとリアが付いてきているが、オレリアンは妻と手を繋いで、街中のデートを楽しんだ。
「道行く人間とやたらと目が合うな。コニーがあまりにも可愛いから、皆振り返るのかな」
オレリアンは目を細めて妻を見る。
「違うわ。オレールがカッコいいから、みんな見るのよ」
「いや、コニーを見てるんだよ」
「オレールよ!」
「いやいや、コニーだよ。でも人に見せるのはもったいないから隠してしまおう」
オレリアンはそう言うとコンスタンスが羽織っているポンチョのフードをガバッと被せた。
「もう!オレールったら!」
コンスタンスがキャッキャとはしゃぐ。
「…何してるんだろうな、旦那様は」
ダレルがポツリと呟くと、リアは
「さぁ…。とんでもなくアホになってしまったんでしょうね」
と座った目で答える。
ヒース領で過ごしていた時のような普段着で出てきたので、一見高位貴族とはわからないだろう。
もちろん少し離れたところからダレルとリアが付いてきているが、オレリアンは妻と手を繋いで、街中のデートを楽しんだ。
「道行く人間とやたらと目が合うな。コニーがあまりにも可愛いから、皆振り返るのかな」
オレリアンは目を細めて妻を見る。
「違うわ。オレールがカッコいいから、みんな見るのよ」
「いや、コニーを見てるんだよ」
「オレールよ!」
「いやいや、コニーだよ。でも人に見せるのはもったいないから隠してしまおう」
オレリアンはそう言うとコンスタンスが羽織っているポンチョのフードをガバッと被せた。
「もう!オレールったら!」
コンスタンスがキャッキャとはしゃぐ。
「…何してるんだろうな、旦那様は」
ダレルがポツリと呟くと、リアは
「さぁ…。とんでもなくアホになってしまったんでしょうね」
と座った目で答える。