7歳の侯爵夫人
14
「義兄上!コニーはどこですか⁈」
コンスタンスがまた頭痛を起こしたことは、公爵家から連絡を受けたセイが騎士団に伝えに来てくれた。
だからオレリアンは、王宮から直接公爵邸に向かうことが出来た。
「母上の部屋で眠っている。静かに入れよ?」
エリアスに案内されて公爵夫人の部屋に入って行くと、コンスタンスはベッドでスヤスヤ眠っていた。
「パレードでフィリップ殿下を見た途端頭が痛いと言い出したらしい」
「やはり…、王太子殿下が…」
コンスタンスの頭痛は、何かしら王太子が関わっていることが多い。
「もしかしたら、馬車の方かもしれないけどな」
「そうですね」
コンスタンスが記憶を失うきっかけになった事故は馬車が原因だった。
馬車を見て気分が悪くなったことも考えられるが、彼女はヒース領への往復も平気で馬車に乗っていたし、今まで馬車を怖がるような素振りも見せなかった。
そもそも頭痛が起き始めたのは王太子と再会してからだし、何故かはわからないが、彼を見たり名前を聞くたび記憶が戻ろうとしているとしか思えない。
コンスタンスがまた頭痛を起こしたことは、公爵家から連絡を受けたセイが騎士団に伝えに来てくれた。
だからオレリアンは、王宮から直接公爵邸に向かうことが出来た。
「母上の部屋で眠っている。静かに入れよ?」
エリアスに案内されて公爵夫人の部屋に入って行くと、コンスタンスはベッドでスヤスヤ眠っていた。
「パレードでフィリップ殿下を見た途端頭が痛いと言い出したらしい」
「やはり…、王太子殿下が…」
コンスタンスの頭痛は、何かしら王太子が関わっていることが多い。
「もしかしたら、馬車の方かもしれないけどな」
「そうですね」
コンスタンスが記憶を失うきっかけになった事故は馬車が原因だった。
馬車を見て気分が悪くなったことも考えられるが、彼女はヒース領への往復も平気で馬車に乗っていたし、今まで馬車を怖がるような素振りも見せなかった。
そもそも頭痛が起き始めたのは王太子と再会してからだし、何故かはわからないが、彼を見たり名前を聞くたび記憶が戻ろうとしているとしか思えない。