7歳の侯爵夫人
「今日は…、どうしても侯爵様にお詫びがしたくて来たのです。最近、やっと落ち着いて周りを見渡せるようになりました。そうしたら、この2ヶ月余りの私の侯爵様への態度を思い出し、あまりにも酷く、恥ずかしくなったのです。貴方はこんな私に毎日お見舞いの花を贈ってくださり、誠を尽くしてくださいました。それなのに私は会おうともせず、お気持ちにお応えもせず、本当に申し訳ないことを致しました」
コンスタンスはソファから立ち上がり、深々と頭を下げた。
驚いたオレリアンも立ち上がり、
「頭をお上げください!」
と声を張り上げる。
でもコンスタンスは頭を下げたまま、
「いいえ、いいえ!」
と首を横に振った。
「貴方が私を娶るようになった経緯は、父から聞きました。私のようなキズモノを押し付けられて貴方だって被害者であったのに、私は傲慢にも、自分だけが傷ついているような顔で過ごしてきました。貴方の真心を踏み躙り、無視を決め込むなど、到底許されることではありません」
「いいんです、本当にもういいんです。頼むから、頭を上げて座ってください」
そう言うと、オレリアンはエリアスの方に助けを求めるような顔を向けた。
エリアスは苦笑し、コンスタンスに座るよう促した。
「コニー、オレリアンが困っている」
コンスタンスはソファから立ち上がり、深々と頭を下げた。
驚いたオレリアンも立ち上がり、
「頭をお上げください!」
と声を張り上げる。
でもコンスタンスは頭を下げたまま、
「いいえ、いいえ!」
と首を横に振った。
「貴方が私を娶るようになった経緯は、父から聞きました。私のようなキズモノを押し付けられて貴方だって被害者であったのに、私は傲慢にも、自分だけが傷ついているような顔で過ごしてきました。貴方の真心を踏み躙り、無視を決め込むなど、到底許されることではありません」
「いいんです、本当にもういいんです。頼むから、頭を上げて座ってください」
そう言うと、オレリアンはエリアスの方に助けを求めるような顔を向けた。
エリアスは苦笑し、コンスタンスに座るよう促した。
「コニー、オレリアンが困っている」