7歳の侯爵夫人
「コニー」
母が、コンスタンスの両手を自分の両手で包み込んだ。
コンスタンスを見つめる目は真剣で、そして慈愛のこもった眼差しだ。
「嫌なことは嫌とはっきり言って、自分の気持ちはきちんと伝えてくるのよ。私たちは貴女がどんな選択をしても貴女を応援しますからね」
「ああ。コニーのことは絶対守るから。言いたいことを言って来い」
エリアスも2人の手に自分の手を重ねる。
「お母様、お兄様、ありがとう」
コンスタンスは母と兄の目を見て、力強く頷いた。
王宮では、夫オレリアンも待っていてくれる。
両親や兄には、このお茶会を終えたらヒース侯爵邸に戻りたいと告げてある。
彼と夫婦としてやり直してみたいと。
交流を続けるうち、自然とそう思えるようになったのだと。
3人はコンスタンスの選択を受け入れ、喜んでくれた。
記憶がないままの新しい生活は不安も戸惑うこともあるだろうが、オレリアンはコンスタンスの全てを受け止めてくれるだろうと。
馬車が王宮の門を抜け、エントランスに近づいて行く。
その前には騎士たちと共に、夫オレリアンの姿もあった。
母が、コンスタンスの両手を自分の両手で包み込んだ。
コンスタンスを見つめる目は真剣で、そして慈愛のこもった眼差しだ。
「嫌なことは嫌とはっきり言って、自分の気持ちはきちんと伝えてくるのよ。私たちは貴女がどんな選択をしても貴女を応援しますからね」
「ああ。コニーのことは絶対守るから。言いたいことを言って来い」
エリアスも2人の手に自分の手を重ねる。
「お母様、お兄様、ありがとう」
コンスタンスは母と兄の目を見て、力強く頷いた。
王宮では、夫オレリアンも待っていてくれる。
両親や兄には、このお茶会を終えたらヒース侯爵邸に戻りたいと告げてある。
彼と夫婦としてやり直してみたいと。
交流を続けるうち、自然とそう思えるようになったのだと。
3人はコンスタンスの選択を受け入れ、喜んでくれた。
記憶がないままの新しい生活は不安も戸惑うこともあるだろうが、オレリアンはコンスタンスの全てを受け止めてくれるだろうと。
馬車が王宮の門を抜け、エントランスに近づいて行く。
その前には騎士たちと共に、夫オレリアンの姿もあった。