7歳の侯爵夫人
こうして今日も離縁を迫られ辟易していたオレリアンは、最近そうしているように、帰る前に庭で遊ぶ妻の姿を垣間見ようと大木の陰から伺った。
妻は、自分が贈った玩具を使って楽しそうに犬と戯れていた。
相変わらず草だらけになるのも厭わず転げ回り、スカートの裾を翻して飛んだり跳ねたりしている。
ここからでもわかるほど、剥き出しになっている白い足が眩しい。
今日もこっそり様子を見て帰るつもりだったのだが、運悪く、彼女の愛犬に見つかってしまった。
愛犬の様子を訝しく思った彼女が大木に近づいて来る。
オレリアンは覚悟を決め大木の陰からそっと歩み出た。
彼女は、また驚いて泣くだろうかー。
しかし、オレリアンの不安をよそに、コンスタンスは夫を見るなりぱぁっと顔を輝かせた。
そして、こう呼んだのだ。
「旦那様!!」
と。
妻は、自分が贈った玩具を使って楽しそうに犬と戯れていた。
相変わらず草だらけになるのも厭わず転げ回り、スカートの裾を翻して飛んだり跳ねたりしている。
ここからでもわかるほど、剥き出しになっている白い足が眩しい。
今日もこっそり様子を見て帰るつもりだったのだが、運悪く、彼女の愛犬に見つかってしまった。
愛犬の様子を訝しく思った彼女が大木に近づいて来る。
オレリアンは覚悟を決め大木の陰からそっと歩み出た。
彼女は、また驚いて泣くだろうかー。
しかし、オレリアンの不安をよそに、コンスタンスは夫を見るなりぱぁっと顔を輝かせた。
そして、こう呼んだのだ。
「旦那様!!」
と。