7歳の侯爵夫人
「いい加減散財はやめてください。もうヒース侯爵の名前ではツケが効かないよう手配しますよ」
俺が強めにそう言うと、義母は扉に寄って来て俺の腕に手を添えた。
「そんなケチなこと言わなくてもいいじゃない。親孝行だと思えば安いものでしょう?公爵家からたくさん持参金をもらったんだもの、このくらいで文句言わないでよ」
俺は義母の手を振り払った。
「あの金はコンスタンスのために使うべき金です。決して貴女の散財に使う金ではない」
「誰のおかげで侯爵になれたと思ってるのよ!元はと言えば、伯爵家の養子に入ったからでしょう?恩返しだと思いなさいよ!」
何か注意されるとすぐヒステリックになる義母を、俺も威圧的に見下ろした。
今までも義母の散財については注意してきたが、彼女はこうして逆上するので、いつもうんざりしていたのだ。
「少なくとも義母上のおかげではありません。元々養子の件は伯父と俺の父が決めたことだし、伯父…、義父と俺は血が繋がっているんだから」
俺が強めにそう言うと、義母は扉に寄って来て俺の腕に手を添えた。
「そんなケチなこと言わなくてもいいじゃない。親孝行だと思えば安いものでしょう?公爵家からたくさん持参金をもらったんだもの、このくらいで文句言わないでよ」
俺は義母の手を振り払った。
「あの金はコンスタンスのために使うべき金です。決して貴女の散財に使う金ではない」
「誰のおかげで侯爵になれたと思ってるのよ!元はと言えば、伯爵家の養子に入ったからでしょう?恩返しだと思いなさいよ!」
何か注意されるとすぐヒステリックになる義母を、俺も威圧的に見下ろした。
今までも義母の散財については注意してきたが、彼女はこうして逆上するので、いつもうんざりしていたのだ。
「少なくとも義母上のおかげではありません。元々養子の件は伯父と俺の父が決めたことだし、伯父…、義父と俺は血が繋がっているんだから」