許されるなら一度だけ恋を…
受付で招待券を見せて早速園内に入る。まだプレオープンなので園内にはそんなに人はいない。
私達は受付でもらったパンフレットを見ながらゆっくりと花を見て歩いた。
花を見ながら奏多さんは優しい表情で微笑んでいる。本当に花が好きなんだな。私は邪魔をしないように隣で同じように花を見つめた。
「あっちにバラ園があるから行ってみようか」
花に囲まれて上機嫌の奏多さんはパンフレットを見ながらバラ園に向かって歩き出す。
バラ園に入った瞬間、バラの香りが私達を包み込んだ。
「バラって色んな色があるんですね」
「そうやな。でも俺はやっぱり赤いバラがええな」
私達がバラを見ながら話をしていると、後ろから誰かに声をかけられた。
「あれ?奏多じゃん」
声に反応して私達は振り返る。声をかけてきたのは若い男性、奏多さんの友人かな。
「光……何でお前がここに?」
「あっ俺?バイト先でここの招待券もらったから友達と来たんだけど」
彼は奏多さんと話しながら視線を私に移しガン見してくる。
「なぁ奏多、まさか彼女とデート中?めっちゃ美人じゃん」
よく分からないけど、何か観察するみたいに好奇の目で私を見てくる。
「光、ちょっとこっち来い」
奏多さんは彼の肩に手をかけ、時折私の方を見ながら何かコソコソ話をしている。
「友達待ってるから行くわ。じゃあまたな奏多……と桜さん」
彼は手を振りながらバラ園から出て行った。
私達は受付でもらったパンフレットを見ながらゆっくりと花を見て歩いた。
花を見ながら奏多さんは優しい表情で微笑んでいる。本当に花が好きなんだな。私は邪魔をしないように隣で同じように花を見つめた。
「あっちにバラ園があるから行ってみようか」
花に囲まれて上機嫌の奏多さんはパンフレットを見ながらバラ園に向かって歩き出す。
バラ園に入った瞬間、バラの香りが私達を包み込んだ。
「バラって色んな色があるんですね」
「そうやな。でも俺はやっぱり赤いバラがええな」
私達がバラを見ながら話をしていると、後ろから誰かに声をかけられた。
「あれ?奏多じゃん」
声に反応して私達は振り返る。声をかけてきたのは若い男性、奏多さんの友人かな。
「光……何でお前がここに?」
「あっ俺?バイト先でここの招待券もらったから友達と来たんだけど」
彼は奏多さんと話しながら視線を私に移しガン見してくる。
「なぁ奏多、まさか彼女とデート中?めっちゃ美人じゃん」
よく分からないけど、何か観察するみたいに好奇の目で私を見てくる。
「光、ちょっとこっち来い」
奏多さんは彼の肩に手をかけ、時折私の方を見ながら何かコソコソ話をしている。
「友達待ってるから行くわ。じゃあまたな奏多……と桜さん」
彼は手を振りながらバラ園から出て行った。