怖いパターン
しかし距離を考えれば不自然すぎるが、現実的に考えればそれしかない。


僕は玄関から外へ出た。サンダルのせいか、すり足になり、小砂利でコンクリを引っ掻く。

隣の一○二号室、そのまた隣の一○一号室を通りすぎ、一旦駐車場に出た。


ぐるりと体を反転させ、貧相な錆だらけの鉄階段を一段、一段踏みしめた。

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