怖いパターン
なんだ?


顔を近づけてみると、鉄臭さと生臭さが鼻腔を刺激した。


思考を巡らせ、繋がった時に何ともいえない恐怖が僕を襲った。

まさか血液じゃないだろう、いやそんな馬鹿げた話があるわけはない。


目をぎゅっと瞑ったあと、もう一度シンクを眺めた。やはり結果は同じようだ、液体は幻覚ではない。

鼓動は速くなり、全身から汗が滲む。
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