怖いパターン
非現実な世界がそこにある。なぜ、シンクに血液が垂れているのか? 

反芻するが答えが見つからない。意味もなく視線を漂わせていると、視界の端に入るものがあった。

食器棚の天板からボタッと落ち、シンクではねる。ゆっくりと頭を動かした。





「あぁぁ!!」


思わず悲鳴をあげてしまった。

今まさに食器棚から染みだし、血液が滴る。

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