怖いパターン
しまった!



時間を確認するのに、携帯をテーブルに置いたままだ。こんな時に限って、自分を呪った。


道路に目をやった。街灯が虚しくアスファルトを照らす。誰かが歩いてくる気配はない。

上の階の住民が帰ってきているかもしれない。今はそれしか考えられない。 

体は自然と階段へ向かっていた。階段を一気に駆け上がる。呼吸を整えながら部屋を見た。
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