怖いパターン
だが、その期待は裏切られる形となった。


いない……


絶望感が僕を支配していく。団地には現在僕一人だけ、心細いなんて生易しいものではない。

視線が奥の部屋にシフトしていく。一旦、目に入ると逸らすことができなくなっていた。


気になる。

どうにかして納得したい気持ちがわいてきた。何もない、幻聴幻覚だと、そう信じたい。
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