怖いパターン
「ところで三田の借りたアパートはどうなの?」

「最悪だよ。古いし、汚いし、おまけに家賃が高い。八万五千だぞ」

気分が悪いと言い、彼はすっと立ち上がった。多分悔しいのだろう。

「お茶、どうするんだ」

「いらねぇよ、早く行こうぜ」

話しながら、玄関に向かった。

「まだ、店開いてないだろ。九時だぞ」

無視して、玄関の扉を開けて、彼は外に出てしまった。

僕も彼に続き、小走りに玄関へ向かった。

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