未来の種ーafter storyー
結衣子の部屋 side結衣子
ガラッ
「失礼します!」
「はーい。あら? 優先生?
どうしたの?」
「あれ? 結衣子先生?
あ、ちょっと指を切ってしまって…。
絆創膏いただけますか?」
「まあ、大変じゃない!
ここに座って。」
ここは聖堂館学園小学部の保健室。午後1番の患者さんは音楽教師の坂上優(さかのうえゆう)先生、私の娘婿だ。
「え、いや、絆創膏なら自分で貼れますし、大丈夫ですよ?」
「何言ってるの! ピアニストの大切な指じゃない! 見せて?
……あー、紙で切ったのね?」
「はい。明日の授業のためにコピーしてたんです。最後に紙をまとめる時にうっかり…。」
「消毒もしておくわね。」
「すみません…。
今日は結衣子先生の日なんですね。」
「午前中はメグ先生だったのよ。でも幼稚園から連絡があって…」
「失礼します!」
「はーい。あら? 優先生?
どうしたの?」
「あれ? 結衣子先生?
あ、ちょっと指を切ってしまって…。
絆創膏いただけますか?」
「まあ、大変じゃない!
ここに座って。」
ここは聖堂館学園小学部の保健室。午後1番の患者さんは音楽教師の坂上優(さかのうえゆう)先生、私の娘婿だ。
「え、いや、絆創膏なら自分で貼れますし、大丈夫ですよ?」
「何言ってるの! ピアニストの大切な指じゃない! 見せて?
……あー、紙で切ったのね?」
「はい。明日の授業のためにコピーしてたんです。最後に紙をまとめる時にうっかり…。」
「消毒もしておくわね。」
「すみません…。
今日は結衣子先生の日なんですね。」
「午前中はメグ先生だったのよ。でも幼稚園から連絡があって…」
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