未来の種ーafter storyー
「俺はそんな美衣子が存在するだけで、お義母さんに感謝です。」

ニコニコと優しい笑顔で自分の思いを伝えてくれる優くん。美衣子はきっとこういうところに惹かれたんだろう。

「優くん…。
ありがとうね。美衣子を大切に思ってくれて。」

うちの子達は、皆んな良いお相手に恵まれたと思う。それぞれにぴったりな。

「だから、今後のことは、美衣子とちゃんと話し合って考えていきます。
俺はもう1人じゃないから。守るべき家族がいるんです。
美衣子の本心もちゃんと尊重して、決めていきたいと思っています。」

「そうだな。それがいい。
2人で納得するまで話し合うことだ。」

「でも、美衣子は、もし優くんが教師を辞めてピアノを続けていきたいって言っても、反対しないと思うわよ?
あんなにCD集めてるくらいだから。」

あ、言っちゃった。
ま、いいか。一緒に住んでるのに隠せないわよね? きっともう知ってるはず。

「えっ! あのチェスト、知ってたんですか⁉︎ 」

「当たり前じゃない。
まあ美衣子は気付かれてないと思ってるけど。」

やっぱり知ってたわね。

「あのチェストね、結構開けたままで閉めるの忘れちゃってるのよ。
フフフ、可愛いわよねー。
あんなに集めちゃって。」

「はい。あれ見て感激しました!」
< 14 / 95 >

この作品をシェア

pagetop