未来の種ーafter storyー
「伯父さんにさ、ウクレレの話をしたんだよ。そうしたら、結衣子先生も賛同してくれて、職員会議にかけてくれることになった。」

「本当⁉︎ 良かったねぇ〜! 
きっと、実現したらホームページに載るわよね? 
私も授業風景見てみたいわ。 
今から楽しみ。」

「ホームページって…。
気の早い話だな。
ま、俺は教師だから被写体は生徒だろうけど。
俺、未だにカメラ苦手なんだよ。
あのCDジャケットのトラウマかな。」

親父の悪ふざけのせいで。

「えっ……。あ、そ、そう? 
せっかく王子様みたいな容姿なのに、勿体ない。優ならビジュアルからでも売れそうなのに。
……あ! もちろん、優のピアノはビジュアルと同じくらい最高だよ?」

「ミイ………俺、お前がそう言ってくれるだけでいいや…」

「え? なんて?」

おっと、心の声が漏れたな。

「…いや、ビジュアルは要らないんだけど。
でも、そう言ってもらえたら嬉しいなって。
まあ、これから授業の幅が広がりそうで俺も楽しみなんだ。
……ところで、風呂、お湯張ってる?」

「うん。もう張ってるよ。
ぬるめに設定してるから、食べ終わったらゆっくり入ってね。」

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