未来の種ーafter storyー
「いえいえ、ちょっと休むことが多くてご迷惑をおかけしています。」

「身重で幼稚園の先生は大変だと思いますよ? 
子供達は先生が大好きですから、遠慮なく抱っこしてって言ったり、体当たりで抱きついたりしますからね。
まあ、愛先生が見ていてくれているみたいですけど。」

…そうなのか。美衣子、大丈夫なんだろうか。叔母さんに確認しないと。

「すみません…しばらくご迷惑をおかけすると思います。」

「まぁ! そんなの全然ですよ。
私達も同じ母親ですからね。
でも、美衣子先生は人気者だから、幼稚園からいなくなるのは寂しいです。
赤ちゃんを産んで落ち着いたら、戻って来てくださると皆んな嬉しいです。」

「そう言ってくださると、こちらも嬉しいです。ありがとうございます。」

やっぱり俺の美衣子は人気者なんだな。
それよりも…

「あの…さっきからりさちゃんが言ってるココアブラウンの君って言うのはなんなんでしょうか? たしかに俺の髪は茶色なんですが…」

「えっ!……あの、ご存知ないのかしら…。」

なにを?
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