未来の種ーafter storyー
電話を受けて、何が起きたのかと慌てて駆けつけた優に、昇平が説明をしてくれた。
帝王切開と聞いて、顔色が変わる優の手をそっと握る。

「ミイ…」

「優、私は1番確実で安全な方法で出産したいの。お腹に傷が出来るのは、全く気にならないわ。優は気にする?」

「まさか! 顔に傷があっても気にしないよ。でも、切るんだぞ? 
い、痛そうじゃないか…。」

「麻酔するに決まってるじゃない。ねぇ?」

「ああ。ヘソから下は麻酔で感覚がなくなる。まあ、麻酔が切れた後は痛むけどな。」

「ほらー。」

「そんなの当たり前でしょう! 
それより大事なことは、元気な子を産むことなの。今もね、お腹の中でなんの問題もなく元気に育ってるんだって。だったらその元気なままの状態で、産んであげないと。」

「……う、うん。そうだな。」
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