未来の種ーafter storyー
「坂上さん、少し胸元開けますね。」
そう言って助産師さんが、オムツをつけただけの息子を私の胸元に置いてくれた。
「温かい…」
「新生児は体温が高いんですよ。
ほら、やっぱりお母さんの上だと落ち着くのね。大人しくしているでしょう?」
さっきまで大声で泣いていたのが嘘みたいだ。
この様子を助産師さんが写真に収めてくれた。
「可愛い…。すっごく可愛い…」
私には望めないかもしれない、ずっとそう思ってきた。
悩んで、泣いて、諦めて、泣いて、それでも諦めきれなくて、泣いて……
それが今では嘘みたいだ。
「生まれてきてくれてありがとうね…」
「母乳、あげてみましょうか。」
「えっ! そんなこと出来るんですか⁉︎ 」
「えぇ。2750g、充分な大きさに育っていましたから、吸う力もありますよ。」
助産師さんが少し強引に私のおっぱいを掴んで、先から黄色い母乳を出した。
そして赤ちゃんの首を上げて、口をくっつけた。
すると、ごく自然に吸い付いてきた。
「わ! すごい…飲んでる?」
そう言って助産師さんが、オムツをつけただけの息子を私の胸元に置いてくれた。
「温かい…」
「新生児は体温が高いんですよ。
ほら、やっぱりお母さんの上だと落ち着くのね。大人しくしているでしょう?」
さっきまで大声で泣いていたのが嘘みたいだ。
この様子を助産師さんが写真に収めてくれた。
「可愛い…。すっごく可愛い…」
私には望めないかもしれない、ずっとそう思ってきた。
悩んで、泣いて、諦めて、泣いて、それでも諦めきれなくて、泣いて……
それが今では嘘みたいだ。
「生まれてきてくれてありがとうね…」
「母乳、あげてみましょうか。」
「えっ! そんなこと出来るんですか⁉︎ 」
「えぇ。2750g、充分な大きさに育っていましたから、吸う力もありますよ。」
助産師さんが少し強引に私のおっぱいを掴んで、先から黄色い母乳を出した。
そして赤ちゃんの首を上げて、口をくっつけた。
すると、ごく自然に吸い付いてきた。
「わ! すごい…飲んでる?」