未来の種ーafter storyー
「優より先に、いいのか?」
「優が怒るわけないじゃない。
ちょっと拗ねるだけだよ。」
「……」
「2日違いだったね。綾ちゃんと。」
「ああ。賑やかになりそうだな。
ところで、名前はもう決めたのか?」
「うん。私の中では決まってる。
でも、これから優と最終決定かな。
2人で決めたいから。」
「そうか。楽しみだな。」
そう言っていつものように頭を撫でてくれた。
◇
「ミイ!」
手術室のその外では、優が待ち構えていた。
「優…産まれたよ。男の子。」
「……うん、うん。聞いたよ。
ありがとう…ありがとうなぁ……」
優はもうボロボロだ。
ずっと廊下で1人だったんだもの。
心配をかけたし、心細かったに違いない。
今はホッとしたんだろう。大泣きしている。
「優、おめでとう!」
「昇ちゃん……ありがとう…ありがとう…本当にありがとう…」
「…うん。良かった。
俺の甥っ子はめちゃくちゃ元気に泣いたんだぞ。俺も嬉しかった。」
「そうか…。ありがとう…」
「ただ、以前も言った通り、入院中、病室には、ここのスタッフ以外誰も入れない。
父親でもダメなんだ。悪いな。」
「優が怒るわけないじゃない。
ちょっと拗ねるだけだよ。」
「……」
「2日違いだったね。綾ちゃんと。」
「ああ。賑やかになりそうだな。
ところで、名前はもう決めたのか?」
「うん。私の中では決まってる。
でも、これから優と最終決定かな。
2人で決めたいから。」
「そうか。楽しみだな。」
そう言っていつものように頭を撫でてくれた。
◇
「ミイ!」
手術室のその外では、優が待ち構えていた。
「優…産まれたよ。男の子。」
「……うん、うん。聞いたよ。
ありがとう…ありがとうなぁ……」
優はもうボロボロだ。
ずっと廊下で1人だったんだもの。
心配をかけたし、心細かったに違いない。
今はホッとしたんだろう。大泣きしている。
「優、おめでとう!」
「昇ちゃん……ありがとう…ありがとう…本当にありがとう…」
「…うん。良かった。
俺の甥っ子はめちゃくちゃ元気に泣いたんだぞ。俺も嬉しかった。」
「そうか…。ありがとう…」
「ただ、以前も言った通り、入院中、病室には、ここのスタッフ以外誰も入れない。
父親でもダメなんだ。悪いな。」