未来の種ーafter storyー
「ミイ…ありがとう。俺、すっごく嬉しい。」

『……うん。私も嬉しい。
優にそっくりな子を産めて。』

「ミイ…」

抱きしめられない時に反則だろ…

「…名前」

『え? 』

「名前、決めた。奏(そう)がいい。」

『奏…』

「うん。ミイが考えた名前、どれも良かったけど、俺は演奏の奏、奏でる、がピンときたんだ。
………だめか?」

『……ううん。ダメなわけないじゃない。
私が考えたんだよ? 
それに私も……私も奏がいいと思ってたの。』

「やっぱり。本当はミイの中では決まってるんだと思ってた。
きっと正解があの3つの中にあるんだろうって。
ちゃんと当てられて良かった。」

『そ、そういうつもりじゃなかったのよ? 
私だけが決めちゃうのは違うと思ってたから。
どれも渾身の思いで考えたの。でも…』

< 85 / 95 >

この作品をシェア

pagetop