未来の種ーafter storyー
それから俺は、1人で出生届を出しに行った。

役所で
「おめでとうございます。」
と言われて、ますます子供が生まれたことを実感した。









退院の日。
まだ寒さは残っているけれど、カラッと晴れて眩しい日差しが降り注いでいた。

この日ばかりは、産婦人科病棟の入口まで入れてもらえた。
先に用意されていた荷物を持って、一度駐車場に戻る。

もちろん、メグのところからのお下がりで、新生児から使えるチャイルドシートは設置済みだ。




「優、こっち!」

「あれ、昇ちゃん?」

「あー、荷物運ぶの手伝うつもりだったんだけど、間に合わなかったか。」

「大して重くなかったから大丈夫だよ。
でもありがとう。」

「今から退院だな。帰ったら大変だぞ〜。」
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