トンネル
第一部 1
黄色いカーテンが少し開けた窓の隙間から風に揺れている。眩しさから、世が明けた事を確認した体が目を覚ます。
今日も昨日と変わらず朝が来た。
気だるい体を起こし、テーブルの上にあるセブンスターを手に取り朝の火を付けた。肺の中にキツイセブンスターの煙が充満する。
「ふぅ〜」
ため息と一緒に煙を吐き出し、キッチンに向かう。
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