トンネル


シャワーを浴びて、白いダメージジーンズに黒のロンティーを合わせて白いジャケットを着た。


紗理奈も準備が出来たらしく、スキニージーンズにパーカーとラフな格好で玄関でブーツを履いていた。


「まだ、寒いぞ?ジャケないのか?」


「はい、荷物になると思って…」


「じゃぁ、買いに行くか!」

返事は、笑顔で返ってきた。


――――…


買い物を終えて、母さんがオーナーをしている料亭で昼飯を済ました。


「腕の内出血も治ったな。」

水菓子を食べている紗理奈に話掛けた。


「はい。夢みたいです…本当に。アイツから離れられて良かったです…」




< 26 / 71 >

この作品をシェア

pagetop