トンネル
家に戻り、リビングに入ると紗理奈はまだテレビを見ていた。
「あ、健二さんお帰りなさい!」
穏やかな笑顔で、紗理奈が振り返った。
「紗理奈、このまま母さんの会社に就職するか?」
「えっ?いいんですか?」
「母さんが帰って来たら話通すよ。」
「ありがとうございます。全部お世話してもらっちゃって…ありがとうございます。」
俺は紗理奈の頭を撫でた。
「健二さん…私、まだ此処に居ても良いですか?」
「いいよ。ちゃんと飯作ってくれれば。(笑)」
「頑張ります!!(笑)」