トンネル
第二部 1
「…ん-。」
黄色いカーテンが透かす太陽の光の眩しさで朝を迎えた。
朝の一服をすり為に重い体を起こした。
タイマーをセットしたエアコンが静かに動き、冷気を出している。
季節は夏。
Tシャツにまとわりついた汗に不快を感じて脱いだ。
テーブルに手を伸ばすとタバコがいつもの場所にない。
あぁ、リビングに置きっぱだったな…。
寝室のドアを空けてリビングに入ると心地良い冷気に包まれた。
「健二さん、おはようござ…っ!?はっ、裸?!!」
紗理奈がキッチンで手で顔を覆った。
「おはよぅ。あ?いいじゃん、暑いんだし。」
俺は構わずソファーに座り、セブンスターを一本取りだし火をつけた。