トンネル


「どっ、どういう事っすか?!!」


怒りというか焦りを見せる聖夜。


「どういう事?そりゃぁコッチの台詞だね。」


穏やかに話すつもりでも、俺の言葉に力が入る。


「………………。」


「誰の悪知恵だ?」


「はっ、何の事っすか?」

聖夜の顔が硬直する。


「お前、最近隣街で幅きかせてんだって?」


翔達がプッと笑いだす。


聖夜が悔しそうな顔で俺を見上げた。


「三好の下に付いたか?…フッ…落ちたモンだな。」


聖夜がグッと堪える顔をする。


「あっ、あんたが!!あんたが俺を下に付けてくれなかったからだろっ!!!」

思いもよらない発言だった。


何を言ってんだ?コイツ。

倉庫に居る全員が唖然としていたり、笑っている。





< 57 / 71 >

この作品をシェア

pagetop