トンネル
「何を言ってる?俺は誰も下に付けてねぇ。」
「じゃぁ、ココに居る連中は?!!」
堪らず叫ぶ聖夜。
「コイツ等は、仲間だ。俺にとっちゃぁ、上も下もねぇ。」
「くっ…………」
「で?俺に気付いてほしくて『スナック綾』で体入荒らしをしたのか?」
「っつ……………」
「お前、馬鹿か?」
翔が呆れた声で言った。
「そんな馬鹿なマネして健の気を引こうって?はっ、健の逆鱗に触れるだけじゃねぇか!!」
「もっとマシなやり方で来い。もっとも、お前みたいなろくでもねぇ奴は仲間と認めねぇがな。三好の事も上手く利用してるつもりだろうが、その内お前殺られるぞ?」
「ヤ○ザ者の下っぱなんかと下手に関わったらどうなるか…自分でよく考えやがれ。」
ビクッと肩を振るわせた聖夜に留めを刺す。