トンネル
「お、おい、健!紗理奈ちゃんは、お前の女か?」
「ちげぇよ。同居人だ。」
くっくっと笑いながら答える俺に眉に眉間を寄せる翔。
「…ただの?」
まだ思考が回らない翔に紗理奈が説明してくれたのは、言うまでもない。(笑)
――――――…
「なーんだっ、そっか!」
一通り話終えると、翔はドカッとソファーに腰を降ろした。
「ビールでも飲みますか?」
紗理奈がクスッと笑いながら言った。
「ああ、頼む。」