トンネル


ツボにはまったのか、紗理奈が腹を抱えて笑っている。

「アッキーといえばさ、健のお袋さんにスゲェ気に入られてて大変だったよなぁ!(笑)」

「そうそう!俺んちで、よく集まってたんだけど、母さんがアッキーに絡むから俺等笑いっぱなし!(笑)」

「ね、ね!健二さん達は高校も一緒だったの?」


紗理奈がもっと話せと言わんばかりに急かす。


「勿論!中学、高校って4人一緒でスゲェ楽しかったぜ!仲間も沢山いたしな♪」


「良いですね。友達って!」


「紗理奈ちゃんは?どんな学校生活だったのさ?」


翔が聞き返す。

俯き加減になる紗理奈。


「あ…あたしの学校生活は…普通でしたよ。」


「ふ〜ん。彼氏とかいたの?!」

興味津々な翔。



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