保健室で、君と最後のキス




「でもそうだよな…日向の彼女なわけないよな」




さっきのチャラい人が、呟くようにして言ったその言葉。




どういうことだろう?




特に深い意味はないのだろうか。




すると、もう一人の男子が思い出したかのように手を叩いた。




「そういえばお前今日の昼休み葵先輩にこ「はいこれ!辞書!」




慌ててその何かの言葉を隠すように辞書を渡してくる日向。





「ありがとう、後で返すね」




何も気にしてないかの様に返事をする。





耳ではしっかり聞き取っていたけど、




今、葵先輩って言ったよね?




今日の昼休み、葵先輩に…?





なんだか嫌な予感がする…。




この予感が当たってなければいいけど…。





< 21 / 44 >

この作品をシェア

pagetop