保健室で、君と最後のキス
ざっくりとした説明だけど、これだけでどれだけ日向が素晴らしい生命なのか理解できるだろう。
それに比べて、私はというと…
立花 莉奈、16歳。
セミロングのこげ茶の髪の毛に、可もなく不可もなくなスタイル。
成績も中間あたりで、運動も特別出来るわけじゃない。
まぁ、要するに 普通 ってこと。
そんな私が彼と一緒にいられる理由は、幼なじみだから。
ただそれだけ。
たまたま家が隣同士だった私と日向は、必然的に話すようになりいつの間にか一緒にいるようになった。
一緒にいるって言っても、朝の登校と放課後たまにどちらかの家に遊びに行くだけで…いつもではない。
きっと、誰もが羨む位置に私はいるんだろうけど。
正直、きつい面もあったりする。