保健室で、君と最後のキス




すでに暑い日なのに、違う意味で更に暑くなってきた。




このままだと熱中症になりそうだ…。




せめて早く青信号になってほしい。




そう願うと、信号機が点滅しだした。






「進むよ?」



「うん」





今度はしっかりと日向のお腹の前で腕を組む。





いつの間にこんなに大きくなったんだろう。





昔は私よりも小さくて、力も弱かったのに。





今ではこんなにがっちりして…。






日向に触れているところが熱を帯びる。





見た目は男らしくないけど、体は成長しているんだと実感する。







いろんな思いが入り混じる中、気づけば学校に着こうとしていた。




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