リアルな友達
振り向いて女のほうを見た。

すると、女はカバンの中から教科書をたくさん取り出しゴミ箱に捨てているではないか!


教科書を捨て終え、僕からドンドン離れていく彼女。


僕はたくさんの教科書が捨てられたゴミ箱に近づいて中を覗き込んだ。


どの教科書も新品に近いようなものばかりだった。


しかし、1冊だけかなり使い込んだであろう教科書があった。


「えい…ご…?」


僕はその教科書を手に取り彼女を追った。



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