リアルな友達
死=楽?
「君、すごいんだね」
「は?ちっとも凄くなんか…」
「いや、すごいさ。実は…僕は小学生の頃から不登校になって引きこもりなんだ…」
また彼女はびっくりした様子で言った。
「全然………見えない…」
「見えないようにしてるだけさ。心の中ではいつも自分と闘っている。僕には夢も何もない。恥ずかしいけど友達だっていないんだ。親とも不仲だし、いつの間にか僕は人を信じられなくなった…」
自分のことを人に話したことって今までにあっただろうか?
僕はどうしたんだろう?
彼女に出会ってから僕が僕じゃなくなってきている気がする。
でも彼女に話していると気が楽になるのは何故だろう?