リアルな友達


無音の家に息を殺してすすり泣くお袋の声が聞こえた。







初めて聞いた母親の泣き声。



自分が思っていた以上に母親は苦しんでいた。







苦しいのは自分だけじゃなかった。










僕は、勉強机で息を殺して泣いた。




今までの罪を洗い流すかのように涙が枯れるまで泣いた。












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